こんにちは、ネコリテです。
猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。
今回は猫の少食問題について、わが家で効果があった方法を紹介します。
猫の少食問題
少食の原因5選
保護猫ボランティアをしていると、少食な猫さんに出会うことがあります。
その原因は大きく分けて5つ。
- 病気、体調不良
- 環境が落ち着かない
- フードが好みではない
- フードに飽きてしまう
- 体質
環境やフードが原因の場合は、飼い主さん次第で改善することができます。
体質については動物病院で、その子の適正体重を確認すると良いです。
獣医さんが触診をして「ガリガリ」であれば、高カロリー食を処方してもらい、「標準的な肉付き」であれば、今の体重をキープすれば大丈夫かと思います。
猫が落ち着いて食べられる環境とは?
デリケートな性格の子は、「環境」によって少食になってしまうことがあります。
- 音がうるさい
- 視線が気になる
- 他の猫に邪魔される
- 室温が暑すぎる、寒すぎる
もし猫さんの食餌場所がリビングであれば、静かな個室へ移動したり、キャットタワーの上など猫さんが「安全」と認識している場所でごはんを与えてみてください。
わが家では少食なノワちゃんのために、ごはんを棚の上に置いています。
こちらはメインのごはんではなく、「あれ?こんなところにごはんが」と好奇心を刺激して食べてもらう作戦として始めました。
この方法がノワちゃんには合っていたようで、メインと同じ製品のごはんでも、隠れごはんは喜んで食べました。
メインのごはんは別室に置き、隠れごはんは夜中だけ設置するという「特別感」を演出したことが良かったのだと思います。
2匹以上飼っている場合は、「隠れごはん」のある部屋に他の猫さんが入らないよう注意してね!
多頭飼育では隔離するのが大変だよね。わが家では猫たちの夜の寝場所を分ける(ex.部屋を分ける、ケージを使用する)ことで、少食猫さんが落ち着いて食べられる環境を作ってるよ
ドライフードは「鮮度」が大切!
わが家のノワちゃんはミルクボランティアで赤ちゃんから育てましたが、子猫の頃から食が細い体質でした。
それに加え、偏食と食べ飽きも少食の原因になっていました。
食の趣向についてはジャンクやウェットフードを好むわけではなく、「ちゅーる」や「たま伝」などの人気おやつも少量を食べる程度。
これといった好物がないので、フードに美味しいものをトッピングして食欲増進させる作戦は向かないタイプです。
そのため偏食への対策としては、様々なキャットフードを試して、好みのフードを見つけようとしていました。
そんな中、ノワちゃんの食の傾向を発見。
「このフード、今までよりは食べてくれるけど、だんだん食べる量が減っちゃうんだよね…」
新しいフードに変えて数日間は完食するのですが、次第に残すようになる…というケースが多かったので、食べ飽きをしているのだと思っていました。
しかし再び同じフードを買ってみると、やはり数日間は食いつきが復活。
ということは、残すのは味の好みではなく、鮮度が原因だったんだ!
以前からドライフードの酸化には気を付けていて、
◆ 開封したら1ヶ月以内に使い切る
◆ フードストッカーに乾燥剤を入れておく
などを実践していました。
しかし繊細なノワちゃんには、この対策では不十分だったようです。。。
キャットフードの真空保存
初めての真空保存
より完璧な酸化防止を求め、真空保存する方法を調べました。
保存の形状には袋や容器があり、空気の抜き方も手動や自動など様々な選択肢がありました。
どの製品にも「真空状態が長続きしない」という口コミが見受けられましたが、全体的には手動よりも、自動の方が精度が高そうだという印象。
検討した結果、Zwilling(ツヴィリング)のフレッシュ&セーブという真空保存シリーズを購入しました。
保存には【真空ポンプ】と【専用保存容器】が必要で、ポンプは7,000~8,000円、容器は1,000~2,000円くらいでした。
私が購入した容器は、CUBEボックスのXS(6個)と2S(2個)。
ちなみにXSは単品販売されていなくて、3個で1セットでの販売でした。
2Sは1個から購入OK。
そして袋タイプはMサイズ。
袋は10枚も要らないけど、こちらも単品販売がなく、10枚で1セットになっていました。
ひと通り揃えるとなかなかのお値段になりますので、容器サイズにこだわらない方は【ポンプセット】がお得です。
わが家での保存方法
ノワちゃんが食べているごはんは「早期腎臓サポート」と「AIM30」。
腎臓病は初期の段階なので、まだタンパク質とリンの制限は控えめにしています。
フードの配分は早期腎サポをメインに、AIMを少し混ぜて給餌。
給餌量は1日35g(早腎25g+AIM10g)
コンテナ容器で保存する際は、フタに接触するほど入れるのはNGで、フタから1-2cmの隙間が必要とのこと。
XSサイズは1日量、2Sサイズは8日分がちょうど良い量でした。
袋のMサイズは35×20cmで、サイズ感としてはA4用紙を縦に5cmほど長くしたくらいです。
容器の使い分けとしては、コンテナ容器に2週間分、残りを袋で保存しています。
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真空ポンプの使い方
真空ポンプはUSB充電式で、1回充電すると結構長く持ちます。
ではさっそく、真空保存の使い方を解説しますね。
使い方はめちゃくちゃ簡単です!
容器にキャットフードを入れ、フタをしっかりと閉めます。
真空状態になる前は、バルブ(灰色の栓)の中央がふくらんでいます。
そして真空ポンプをバルブにセット。
真空ポンプのボタンを押すと、脱気(=空気を抜く)が始まります。
真空状態になったら、自動でポンプが停止します。
かかった時間は、わずか数秒!
真空状態になった目印として、バルブの中央がへこみます。
フタを開ける時は、バルブをめくって空気を入れます。
袋タイプも使い方は同じです。
袋は使用後の洗浄が面倒なので、ビニール袋(口を開けたまま)にフードを入れて使っています。
袋いっぱいにフードを入れるのはNGで、赤いバルブの内側に内容物が触れないよう注意!
フードを入れたら、開封口をジッパーでしっかり密封させます。
ここに粉末や汚れが付着していると、隙間ができて真空保存が保てない原因になります。
開封口を閉じたら、ポンプを赤いバルブにセットして脱気。
ポンプが停止したら、最後に赤いバルブを押して完了。
袋がピッチリと密着され、中身がカチコチになりました。
ビニール袋内に空気が残っているといけないので、念のため2回脱気しました。
真空保存できたフードは、直射日光の当たらない棚の中で保管しています。
ドライフードは必ず常温保存してね。冷蔵や冷凍での保存は、「結露」「香りの劣化」などが起こるのでNGだよ
この真空保存を取り入れた結果、愛猫ノワちゃんの少食が改善されました!
今まで新品のフードを開封すると、食いつきが良いのは最初の5日くらい。
真空保存に変えてからは、1袋(20日分)を食べ切るまで、しっかり完食できるようになりました。
ただ14日くらい経つと、開封したてよりは食いつきは下がって、「即完食」から「時間をかけて完食」になりましたが、「しぶしぶ食べている感じ」がなくなったのは大きな変化でした。
【結論】
開封直後の鮮度には及びませんが、少食改善には役立ちました。
真空保存だけでなく、「隠れごはん作戦」との相乗効果が良かったのかなと思います。