こんにちは、ネコリテです。
今回はペットカメラ(見守りカメラ)の選び方や、実際に使用した体験談をお伝えします。
「パンチルト」カメラがおすすめ
わが家では2台のペットカメラ(見守りカメラ)を設置しています。
2台は同じメーカーの別機種なので、まずはそれぞれの機種の特徴を紹介しますね。

Tapoというメーカーの「C100」と「C210」です。
簡単に言うと「C210」の方がハイスペックで、違いは画質と撮影範囲になります。
仕様 | Tapo C100 | Tapo C210 |
---|---|---|
画質(3段階選択式) | 360p/720p/1080p | 720p/1080p/2K |
カメラ視野角 | 撮影範囲105° | 水平360°/垂直114° |
首振り機能(パンチルト) | ✕ | 〇 |
ナイトビジョン | 暗所OK | 暗所OK |
音声通話 | 〇 | 〇 |
録画 | 〇 | 〇 |
ズーム | 〇 | 〇 |
参考価格 | 3,000~4,000円 | 4,000~4,500円 |
差額は1,500円くらいなので、どちらか1つを設置するなら「C210」が断然おすすめです。
「C210」の一番の決め手は首振り機能(パンチルト)。
「C100」は定点カメラなので、一度設置したらそこに映る範囲しか見ることができません。
パンチルトカメラの「C210」は、映したい場所を移動させることができるため、広範囲の撮影が可能です。

パンは水平(左右の動き)、チルトは垂直(上下の動き)のことだよ
「ケージ内で留守番しているペット」など撮影範囲が狭い場合は、定点カメラを選ぶことでコストを抑えられます。
ペットカメラの設置に必要なもの
ペットカメラを使用するには、WiFiと専用アプリのインストールが必要になります。
複数台のペットカメラを設置する場合は、同じメーカーでそろえると、1つのアプリでまとめて管理できて便利です。(私もこの理由から、2台目もTapoを選びました)
そしてペットカメラを導入する際に、最も悩むのが設置場所。
ペットカメラには電源コードがあるため、基本的にコンセントの近くに設置することになります。
さらに壁に穴を開けたくない場合は、「ペットカメラを置くスペース」が必要になる上、「見たい映像をしっかり撮影できる位置」も考慮しなければならず、間取りによっては設置が難しくなることがあります。
いたずらしないペットちゃんでしたら床置きでも大丈夫かと思いますが、わが家は安全面の心配(主にコードかじり)があったので、ペットが触れない場所に設置しました。
実際に使用している様子
「C100」定点カメラ
定点カメラは、わんこのケージ見守り用に使っています。

ちょうど良い設置場所がなく、あれこれ試した結果、現在の壁付けに落ち着きました。
映像ではこんな風に見えます。

念のため安全対策(コードかじり防止)として、電源コードにはコイルチューブ(スパイラルチューブ)を巻いています。


「C210」パンチルトカメラ
360°首振りできるカメラは、梁(はり)から吊り下げる形で設置しました。

電源コードは100均の配線カバーで隠しています。
このカメラの映像は、こんな風に見えます。

パンチルトで撮影範囲を変えられるので、ペットが隣の部屋へ移動しても見ることができます。
ちなみに今回のようにカメラを逆さ吊りに設置する場合は、アプリで映像を回転させる必要があります。
設定方法はアプリを開いて、右上の六角形マークを押します。

次に「動画&表示」を押して、

最後に「画像を反転」を押して、青色のボタンに変わったら設定完了です。

Tapoアプリの基本操作
パンチルトの操作方法
アプリを開いて、映像下にある「パン&チルト」を押します。

するとカーソルが出てきますので、左右・上下にカメラを動かすことができます。

スマホを横画面で見ている場合は、右端に「パン&チルト」のボタンが表示されますので、そちらを押すと左下にカーソルが出てきます。
各アイコンの意味

- 【カメラマーク】押すと撮影画面の画像がスマホへ保存されます(iPhoneなら写真フォルダに保存されます)
- 【ビデオマーク】押すと撮影画面の録画が始まり、もう一度押すと録画が停止されます。動画はスマホへ保存されます(iPhoneなら写真フォルダに保存されます)
- 【スピーカーマーク】マイクの音量を調整できます
- 【電話マーク】押すとカメラ越しに会話ができます
- 【トーク】押すとマイクボタンが出てきて、それを押している間はカメラ越しに会話ができます
- 【プライバシーモード】押すと撮影が停止します
④と⑤はほぼ同じ機能なので、⑤は不要では?と思いました。
⑥のプライバシーモードは「在宅中は撮影をオフにしたい」という時などに使います。
ネットワークカメラにはセキュリティ対策が施されていますが、ハッキングのリスクがゼロではないため、必要に応じてプライバシーモードを活用すると安心です。
画質は3段階から選べます
製品の外箱に「300万画素」「高画質 1080p」といった、画質に関する表示があるかと思います。
しかし初期設定のままでは、表示されている数値よりも低画質に設定されている場合がありますので、一度確認しておくと良いです。
わが家で愛用しているTapo「C100」「C210」は、どちらも画質が3段階で選べる仕様になっており、初期設定では中間値(外箱の表記より低画質)になっていました。
画質を確認する方法は、まずアプリを開いて六角形マークを押します。

そして「画質」に表示されている数値が、現在の画質になります。

変更するには「画質」を押して、3つの中から好きな画素数を選びます。

数字が大きいほど映像は高画質になりますが、その分データ量が増えてしまうデメリットがあります。
もしWiFiの電波が弱い環境なら、画質を下げることでスムーズに操作しやすくなります。
私は初期設定の画質(1080p)で特に不便を感じなかったので、そのまま使っています。
「画質」の疑問をわかりやすく解説
1080pと300万画素では、どちらの方が高画質?
【クイズ】1080pと300万画素では、どちらの方が高画質でしょう?
画質の表記って、ちょっと分かりにくいですよね。
その原因は、単位がバラバラだからです。
ちなみに上記のクイズの正解は「300万画素」。
わかりやすく画素数とピクセルを一覧にしてみました。
画素数 | 別の呼び方 | サイズ/単位ピクセル |
---|---|---|
約100万画素/1MP(メガピクセル) | HD(ハイビジョン) | 【16:9】1280×720(720p) |
約200万画素/2MP | 2K、フルHD | 【4:3】1600×1200(1200p) 【16:9】1920×1080(1080p) |
約300万画素/3MP | 2K ※2.3K相当 | 【4:3】2048×1536(1536p) 【16:9】2304×1296(1296p) |
ピクセル(表記 px,p)は日本語で言うと「画素」で、デジタル画像を作る小さな点のことです。

1マス=1ピクセル=1画素
このピクセル(画素)が多いほど画像が鮮明で、「高画質」になっていきます。

先ほどのクイズでは、「1080p」と「300万画素」で単位がバラバラでしたね。
【クイズ】1080pと300万画素では、どちらの方が高画質でしょう?
「ピクセル=画素」なので、2つとも「画素が何個あるか」を表していますが、「1080p」がわかりにくいですよね。
まずはこの「1080p」が何百万画素なのかを計算します。
「1080p」を正確に言うと「横1920px 縦1080px」で、意味は「横に1920個、縦に1080個のピクセルが詰まった長方形」です。

横幅1920個✕高さ1080個=2,073,600個
つまり「1080p」には約200万個のピクセル(画素)が含まれていることになります。
クイズをわかりやすく言い換えると、
【クイズ】約200万画素(=1080p)と300万画素では、どちらの方が高画質でしょう?
となり、300万画素の方が高画質であることがわかります。
ちなみにこの「1080p」という長方形は16:9で、スマホ画面やテレビモニターと同じ比率になっています。
FHD(フルハイビジョン)と呼ばれている画面は、この「1080p」のことを指します。
テレビモニターで、大きさを比較するとこんな感じです。


つまり1080p、1920×1080、FHD、フルHD、すべてフルハイビジョンと同じ意味だよ
動画解像度が「2K 3MP」ってどういう意味?
Tapo「C210」の画質は、動画解像度:2K 3MP(2304×1296px)と表記されています。

解像度も画質のことで、1インチ(約2.5cm)内に含まれるピクセル(画素)の数、つまり「画像の密度」を表しています。
一般的に動画の解像度は「1280×720px」「1920×1080px」といった「横ピクセル✕縦ピクセル」で表記されますが、フルHDや4K、1080pなどの別表記をされることもあります。

ペットカメラを探している人なら、「解像度=画質」とだけ覚えておけば大丈夫だよ
次は「2K」「3MP」について解説します。
まず謎のアルファベット「K」「MP」を紐解いていきましょう。
K=1000
MP(メガピクセル)=100万ピクセル
3MPは3メガピクセルで、300万画素という意味になります。
Kは長さのkm(キロメートル)と同じく、1000を意味します。
つまり「2K=2000」で、高画質テレビの「4K」は4000になります。
ここで疑問なのが「何が2000なの?」ということ。
画質の「2K」や「4K」は、横幅のピクセル数を指しています。

ただ規格的にぴったり2000個にはならないので、「2K=横幅のピクセルがおおよそ2000個」という意味になります。
横幅が約2000という規格は「1920×1080px」なので、2Kは「1080p」「フルハイビジョン」「約200万画素」と同義になります。
画素数 | 別の呼び方 | サイズ/単位ピクセル |
---|---|---|
約100万画素/1MP(メガピクセル) | HD(ハイビジョン) | 【16:9】1280×720(720p) |
約200万画素/2MP | 2K、フルHD | 【16:9】1920×1080(1080p) 【4:3】1600×1200(1200p) |
約300万画素/3MP | 2K ※2.3K相当 | 【16:9】2304×1296(1296p) 【4:3】2048×1536(1536p) |

動画と画像ではサイズ比率が異なるよ
【16:9】動画(映像)
【4:3】画像(写真/イラスト)
「2K=約200万画素」なのに、なぜ300万画素と表記されてるの?
「2K」と「3MP」の意味を理解すると、新たな疑問が湧いてきます。
画素数に変換すると「2K=約200万画素」「3MP=300万画素」となりますが、では実際の画素数はどちらなのでしょうか?
Tapo「C210」を選んだ理由はパンチルト機能があることに加え、「300万画素」という点も決め手でした。

しかし製品には「2K」と「300万画素」が表記されています。
画質は3段階で変更可能なので、「最大値が300万画素」という意味かと思ったのですが、

最大値は「2K」でした。
しかし「2K」の下に、小さく「2304×1296px」と併記されています。
これを画素数へ換算すると、
2304×1296=2,985,984(約300万)
ということは、約300画素になります。
Kは横幅のおおよそのピクセル数なので、
2304×1296px(約300万画素)
=横幅2304ピクセル
=おおよそ2000ピクセル
=2K ※実質2.3K
【結論】300万画素(1296p)と200万画素(1080p)が両方とも「2K」となる理由は、「K」がざっくりした値だから。
というわけで、「C210」は最大値が300万画素であることがわかりました。
ペットカメラの画素数はいくつが良い?
「C210」の画質は、3段階から選ぶことができます。
3段階をわかりやすく画素数で表すと、「約300万画素」「約200万画素」「約100万画素」です。
またはピクセルで表すと、「1296p」「1080p」「720p」となります。

高画質であるほど鮮明ですが、データが重くなるため、WiFiが弱い環境では不向きです。
わが家で使っている画質は「C210」が「1080p/約200万画素」で、

定点カメラの「C100」は「720p/約100万画素」です。

「1080p/約200万画素」の方がやや鮮明ではありますが、正直なところ、設定数値を知らなければ違いが分かりませんでした。笑
パソコンの画面で見ると「1080p/約200万画素」と「720p/約100万画素」の違いははっきりしますが、スマホの小さな画面ではそこまで差を感じませんでした。

同じ画素数でも、モニターの大きさによって見え方は変わるよ。
大きな画面ほど高画質の違いがよくわかるけど、例えばスマホのように小さな画面で4Kを見ても、2Kとの差はほとんど感じられないよ。

2台目のペットカメラを選ぶ際に、「ペットカメラは300万画素以上が良い」という情報を見て試してみましたが、実際は200万画素でも十分でした。
ペットカメラの主な目的は、留守番中のペットの様子を確認すること。
「ソファで寝ている」「ごはんを完食した」など、大まかな様子が分かれば十分なので、わが家では200万画素でも問題ないと実感しました。
ペットカメラを選ぶ際は、画質よりも「首振り機能(パンチルト)」などの撮影範囲の広さを重視した方が良いと感じました。
【まとめ】ペットカメラの選び方
- 首振り機能(パンチルト)付きがおすすめ
- スマホで見るなら、200万画素(1080p・フルHD)で十分
- 複数台設置するなら、同じメーカーで統一すると管理がラク(アプリ1つで操作可能)
- 購入前に設置場所を決めておくと良い(コンセントの近くが便利)
- 電源コードをかじったり遊んだりしそうな子には、コードカバーを準備する

画質の単位が「K」「p」「画素」などバラバラな時は、これを参考にしてね

▼わが家の愛用カメラ▼