こんにちは、ネコリテです。
腎臓病ステージ2の愛猫ノワールに起きた血尿と嘔吐について、検査結果や治療の経過を実体験ベースでまとめました。
これまでにも血尿が出ることはありましたが、腎臓病の発覚後の血尿は「腎臓が悪化したのでは?」と、たまらなく不安に…。
さらに嘔吐については、毎日の健康記録から意外なことに気付きました。
同じように、腎臓病の猫ちゃんの体調変化を心配している飼い主さんの参考になれば幸いです。
間質性膀胱炎(特発性膀胱炎)の経緯
<愛猫プロフィール>
ノワちゃん/女の子/2016年7月生まれ
2024年 7歳の時に「左の腎臓が萎縮して機能していない」ことが発覚。慢性腎臓病ステージ2と診断されました。
以降はラプロスの投薬や療法食の早期腎臓サポートで、元気に過ごせています。
性格はデリケートで気が強く、病院で大暴れするタイプ。
👉 お世話の内容&検査結果の記事は こちら
2025年秋の健康診断では、クレアチニンとSDMAは正常値になり、本猫もいたって元気。
そんなノワちゃんですが、以前からたまに血尿が出ることがありました。
血尿といっても真っ赤な尿ではなく、麦茶のような茶色っぽい色です。
初めて血尿が出たのは2020年、ゼウス(2匹目の黒猫)をわが家に迎え入れたときでした。

私はミルクボランティアとして、赤ちゃん猫を育てる保護猫活動をしているため、ノワちゃんも「家に子猫がいる」という環境には慣れています。
ゼウスもわが家で育てた子で、他の子猫と同じように、生後3ヶ月頃に里親さんを探すため、一度わが家を卒業して愛護団体のシェルターへ移りました。
ところが、なかなか里親さんが決まらなかったため、最終的にわが家の子として正式に迎えることになりました。
そんな経緯から、ノワちゃんとゼウスは以前にも一緒に暮らしていたため、よくある「先住猫と新入り猫の相性問題」もクリアできていると思っていました。
しかし、再びわが家に戻ってきたゼウスに、ノワちゃんがまさかの拒否反応…。
ゼウスを迎えて2ヶ月経った頃から、茶色い血尿が出るようになりました。

病院で尿検査をしたところ、尿そのものには問題がなく、ストレスが原因と考えられる間質性膀胱炎(細菌感染によるものではない膀胱炎)と診断されました。
その後、2匹の関係は「仲良くないけど、程よい距離感で同居」という形に落ち着きました。

それでもノワちゃんは、数年に一度くらいのペースで血尿が出ることがあります。
毎回、尿検査やその他の健康状態に大きな異常はなく、止血剤による対症療法で数日ほどでおさまっていました。
そんな血尿の履歴があるため、血尿が出ても「ストレスがたまってきたのかな?」というくらいに考えていました。
ステージ2発覚後、初めての血尿
2026年1月に出た血尿は、腎臓病が発覚してから初めての血尿。

茶色い尿が2日間続きました。
尿の回数や量はいつも通りで、変わったのは色だけ。
「いつものストレス性の血尿ではなく、腎臓が悪化したのかも…」と心配になりました。
尿検査を受けると、少しの雑菌とタンパク尿が確認されました。
そこで抗生剤を投薬したところ、3日ほどで尿の色が改善。

その後、もう一度尿検査をすると雑菌もなくなっていました。
ノワちゃん自身は元気で食欲もあったため、これで治療終了となりました。
長引く血尿
ところが2026年5月ゴールデンウィーク明け、再び尿が茶色くなり始めました。
今度は、これまでとは違ってなかなか改善しませんでした。
発症と受診1回目
ゴールデンウィークは法事のため3日ほど帰省し、その間は家族にノワちゃんのお世話をお願いしていました。
そのため「私がいない寂しさで、血尿になったのかな?」と思っていました。
尿の色は黄色と茶色の中間くらいで、うっすら茶色い程度。
毎回茶色というわけではなく、黄色い尿になることもあったので、そのうち自然に戻るだろうとしばらく様子を見ていました。
ところが5月中旬になると、少し食欲が落ち始めました。
いつもの7~8割程度しか食べなくなったため、病院を受診。
ノワちゃんは血尿以外にも、「季節の変わり目に体調を崩しやすい」という体質があります。
この時は、5月なのに急に夏日のような暑さが続いたこともあり、その影響かと思っていました。
病院では胃腸薬(オメプラール)が処方され、まずは1週間ほど投薬することになりました。
ところが、1週間投薬しても食欲は改善せず、再び受診することになりました。
受診2回目と検査
2回目の受診では、尿検査とエコー検査を受けました。
検査結果は、
●尿検査 → 球菌が多め
●エコー → 腎臓には変化なし。膀胱には赤血球がキラキラして見える
というものでした。
そこで、球菌を抑えるための抗生剤(アモキクリア)と、炎症を抑えるためのステロイドが処方されました。
本来、この症状には別の消炎剤のほうが効くとのことでしたが、ノワちゃんは腎臓病を患っているため、腎臓への負担を考えて今回は不使用となりました。
受診3回目と結果
抗生剤+ステロイドを飲み始めると、食欲は改善しました。
ところが、尿の色は茶色になったり黄色になったりと、相変わらず安定しません。
さらに、嘔吐(フードと毛玉)も見られるようになりました。
そこで再び尿検査を受けると、前回と同じく球菌が多く、赤血球も多め。
今までのノワちゃんの「間質性膀胱炎」とは、明らかに検査結果が違います。
心配していた「腎臓の悪化」が原因ではなかったものの、原因特定には至りませんでした。
そこで先生から出た推測が、

膀胱からの出血なら、もう薬で治っているはず。もしかすると膀胱炎ではなく、萎縮して機能していない左の腎臓から出血しているのかもしれない
というものでした。
尿の色が、時間が経った赤血球のような色味だったそう。
そうしたことから、

腎臓は血管が多い臓器だから、左の腎臓の組織が崩れて、そこからじわじわと出血している可能性がある
という見立てになりました。
本当に左腎から出血しているのかを確認するには、手術で腎臓を取り出して調べる必要があります。
ただ、ノワちゃんは元気で食欲もあるため、そこまで大がかりな検査は必要ないとのこと。
「壊れた臓器からの出血」と仮定し、定期的にチェックしていけば、茶色い尿が続いていても問題ないとのことでした。
こうして、血尿についての治療はいったん終了。
少し前から見られていた「嘔吐」に対して、ステロイドが処方されました。
吐き戻しの意外な原因
血尿については「茶色くても問題なし」と確認できて、ひと安心。
3回目の受診から1週間ほど経つと、尿の色は改善しましたが、今度は「嘔吐」が増えてきました。
一難去って、また一難…。
嘔吐は腎臓病のせい?
嘔吐の頻度は、週に1~3回ほど。
食欲はいつも通りで、主にフードと毛玉を吐いていました。
猫は毛玉を吐くことがありますが、ノワちゃんは本来あまり吐かないタイプ。
吐いても1年に数回程度でした。
それが、6月上旬頃から急にペースアップ。
「もしかして腎臓病の症状なのでは…?」
と心配になりました。
というのも、慢性腎臓病で虹の橋を渡った先代猫も、亡くなる数年前から吐く頻度が増えていたからです。
ノワちゃんも腎臓病を患っているので、どうしても「吐く=腎臓が悪くなったのでは?」と考えてしまいがち…。
でも血尿の診察で、腎臓病はステージ2から進行していないことは確認済なので、原因がわからないことで不安が募りました。
健康記録からわかったこと
ノワちゃんが2025年6月に急性腎障害を起こしてから、毎日の食事時間や食事量、排泄、健康状態を記録するようになりました。
わずかな異変にもすぐ気づけるよう、日々の観察を徹底するようになったのです。
その記録を見返していて、あることに気付きました。
ノワちゃんのごはんは「早期腎臓サポート」がメインですが、AIMの効果にもあやかりたいという思いから、AIM30を与えることもありました。

今回の嘔吐は食後30分以内に起こることが多く、記録を見返すと、毎回AIM30を食べた後に吐いていることが判明しました。
これは偶然なのか、それとも…?
そこで残り少なくなっていたAIM30を食べ切ったタイミングで、フードは早期腎臓サポートだけにしました。
その結果、AIM30をやめた7月中旬からこれを書いている10月上旬までの約2ヶ月半、嘔吐はわずか2回。
どちらも食後30分以内で、出てきたのは毛玉のかたまり。
それまでのように、毎週吐くことはなくなりました。

もちろん、AIM30が原因だったと断定できるわけではありません。
ただ、ノワちゃんの場合は、
・AIM30が消化しにくかった
・毛玉を排出しきれず、たまりやすかった
などの可能性があるのではないかと考えています。
フードは猫によって体質や相性があるもの。
AIMの効果にあやかりたいという思いはあったので、やめるのは惜しい気持ちもありました。
それでも、実際にAIM30をやめてから嘔吐が明らかに減ったため、現在は「早期腎臓サポート」のみにしています。
腎臓病の療法食というと、リンを制限しているため「味気なくて、猫が好まない」というイメージがありましたが、早期腎臓サポートはそこまで制限されていないのか、ノワちゃんは食いつきもよく、飽きることなくしっかり完食できています。
今回の一連の血尿や嘔吐を通して改めて感じたのは、腎臓病の猫だからといって、すべての不調を「腎臓病のせい」と決めつけないことの大切さ。
そして、毎日の食事量や吐いた回数、尿の色などを記録していたことで、「AIM30を食べた後に吐いている」という小さな変化に気付くことができました。
猫の体調は、検査だけではわからないこともあります。
だからこそ、普段の様子を記録しておくことが、愛猫の変化に気付く手がかりになるのだと実感した出来事でした。
