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【過剰グルーミング15】ようやく落ち着いた!再発からの7ヶ月奮闘記

猫の過剰グルーミングに関するブログの表紙 過剰グルーミング
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こんにちは、ネコリテです。

猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。

今回は2025年3月~6月の過剰グルーミング状況についてまとめました。

同じように悩んでいる飼い主さんの参考になりますように☆彡

長かった試行錯誤の日々

「また始まってしまった…」

2024年秋、一旦治まっていた愛猫ゼウスの過剰グルーミングが、11月下旬から再発

それから約7ヶ月。

2025年6月、ようやく再発期が落ち着いてきました。

わが家では過剰グルーミングのレベルを5段階に分類しています。

再発した昨年12月~今年6月までの7ヶ月間は、このように症状が推移しました。(赤文字は試したもの)

再発時レベル4でしたが、現在はレベル2へ落ち着きました。

いや~~~長かった!!

本記事では7ヶ月間で試したこと、感じたことなど、写真付きで詳しくレポートします。

★再発期前半の「2024年末~2025年2月の過剰グルーミング状況」は、こちらの記事で公開中

再発の経緯と7ヶ月間の記録

2024年11月~12月

【2024年11月末】再発
・きっかけは不明。突然、舐め始める頻度が増加
・それまで調子を整えてくれたフード、キアオラの「カンガルー」が効かなくなってしまう

【12月】フード変更するも効果なし
・キアオラの「ラム(羊)」に変更→改善しない
・皮膚の赤みや脱毛が少しずつ悪化

過剰グルーミングの猫
発症部位は主に下腹部

2025年の試行錯誤と結果

【1月】服・カラー・長袖で防御

皮膚保護服を着用するも、隙間から舐めてしまい悪化
長袖の服エリザベスカラー併用で、なんとか患部を守る

服着用してるのに、皮膚炎が悪化。。。

【2月】薬・サプリ・鹿肉ウェットを試す

ステロイドを再開し、皮膚炎は改善傾向
フォレマ乳酸菌サプリ「ラクトマン」を試す→過剰グルの変化なし。でも便の匂いが減って整腸効果は実感。長期的に続ければ体質改善も期待できそうだが、今回は即効性を求めているので1袋(約1ヶ月間)で使用終了
ねこ日和「鹿肉ジビエ」→過剰グルの変化はないが、ウェットフードなのでダイエットには役立った

過剰グルーミングの猫
ステロイドで皮膚炎は落ち着いた

【3月】シャンプー・フード(牛/鹿鶏MIX)を試す

キアオラ「ビーフ」→効果なし
ペットスタンス「鹿肉ドライ」→鹿肉のドライフードだが肉原料が鹿単体ではなく、チキン(今までアレルギー疑惑で避けてきた)が入っている。その分、鹿肉フードの中では価格的に継続しやすい。3ヶ月試してみるも、効果は微妙だった
ヒーリングケアLFプラス→リラックス系のサプリで、成分や効能はジルケーンに近い。過去に何度か使っているが、効果はあったりなかったり。今回は2ヶ月続けてみたけど、残念ながらあまり効果なし
シャンプー→シャンプーの目的は2つ。1つ目は「服着用でグルーミングが十分にできないため、皮膚や被毛を洗浄」2つ目は「タオルドライの後に30分以上体を舐めまわすので、グルーミング欲求が満たされて過剰グルが減ることを期待」。過去にシャンプーを機に改善したことがあったが、今回は効果なし。皮膚や被毛の衛生管理には役立った

猫の過剰グルーミング
服着用してるけど、まだ脱毛は継続
猫の過剰グルーミング
ただれたらステロイドを服用。目の前の対処しかできない日々
過剰グルーミングの猫

【4月】シャンプー・鹿肉おやつ(フリーズドライ)を試す

・服のこすれで首元がハゲてきたので、一旦服の着用は中止
・服を脱がせた日にシャンプーをし、グルーミング欲求をなるべく発散させた

皮膚保護服の着用で首元がはげた猫
4ヶ月間も服生活が続いたので、気分転換も兼ねて服なし生活へ
舐めすぎる時はエリカラ着用

ホワイトフォックス「エゾ鹿肉のフリーズドライ」→以前少し効果を感じた鹿肉おやつを再びトライ。うっすら反応はあるように感じるが、おやつで与える量が少ないため、決定打にはならず

猫の過剰グルーミング
服なしでは、やはり舐め壊して皮膚炎が起きてしまう
皮膚炎がひどくなってきた。。。
腕にも皮膚炎が。。。

【5月】鹿肉単体フードを試す

フォレマ「Forema Basis 鹿」→やはり過去の改善状況から推測すると、鹿肉単体フードが大きな役割を果たしていると思いフードを変更
・鹿肉単体フードに変更してから、徐々に舐める頻度が減った!フードの効果なのか、2~4月の体質改善が土台となって、タイミング的に良い結果が出たのかは不明

猫の過剰グルーミング
まだ皮膚炎はあるけど、グルーミング頻度が減ってきた

【6月】過剰グルが治り始めた

・完全に舐め癖が止まったわけではないけれど、「舐め壊して皮膚炎になる」という状態からは脱出!
・服もエリカラも不要な日常に戻った。鹿肉単体フードを継続中

過剰グルーミングの猫
舐める頻度が減り、下腹部に毛が生え始めた
下腹部の皮膚炎がおさまってきた
アップにするとこんな感じ。ステロイドも減らせた
過剰グルーミングの猫
毛がだいぶ生えてきた♪

2025年6月下旬現在の様子はこんな感じです。

  • 服やエリカラは不使用
  • ステロイドもほぼ服用していない
  • 下腹部の皮膚炎は治り、順調に毛が生えてきている
  • たまに下腹部を舐め続けるので、その都度止めて悪化を防ぐ

このまま安定した日々が続きますように!

【効果アリ?ナシ?】過剰グルのアイテムを正直レビュー

過剰グルーミングの再発に悩んだ7ヶ月間、たくさんのアイテムを試してきました。

それぞれのアイテムについて「実際どうだった?」「効果はあった?」といったリアルな使用感を、正直にレビューしていきますね。

あくまで「うちの子の場合」なので、すべての猫さんに当てはまるわけではありませんが、同じ悩みを抱える飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

皮膚保護服
いろんな猫服を試した結果、このジャージ素材を2-3枚ローテーションで着回すのが一番破れにくく、長持ちしました!

エリザベスカラー
うちの子はこのポンデリング型が一番ストレス少ない&実用的でした!

長袖の服
猫用の長袖は市販でほとんど見かけないので、手作り服が理想的。裁縫が苦手な方は、犬用の長袖で代用するのもアリです。うちも手作り服を使う前は、犬用の服を使っていました。
ただし注意点として、猫のザラザラした舌で生地が破れやすいです。(そもそも耐久性のある素材のペット服って、ほとんどないんですよね…)

私が使っていたのは、こちらのボーダー柄の犬服ですが、

最近は猫用の長袖も発売されたようです。

こちらはわが家で使っていませんが、犬服は猫さんが着るには首回りが広いので、猫服の方がフィット感は良さそうだと思いました。

ただし舐め壊しが激しい子はすぐに破れてしまうことを考えると、「消耗品」として安価な犬服を使うのもありかと思います。

ステロイド
かかりつけの動物病院で処方してもらいます。
使用目的は2つあって、1つ目は「かゆみを予防する」、2つ目は「舐めすぎによる皮膚炎を落ち着かせる」。
うちの子は最初かゆみ予防で投薬していましたが次第に効かなくなり、現在は症状が出た時のみ皮膚炎の治療薬として使っています。

乳酸菌サプリ「ラクトマン」
「腸内環境改善→免疫アップ→過剰グル改善」を期待して試しましたが1ヶ月では過剰グルの変化なし。整腸効果は見られたので(便臭が減った)、長期的に続ければ体質改善の期待はできるかも?

犬用/猫用の生きた乳酸菌サプリ「ラクトマン」
23種の乳酸菌群&オリゴ糖+バイオジェニックスによる犬用/猫用の乳酸菌サプリ(シンバイオティクス)、ラクトマンは、愛犬、愛猫のアレルギーやお腹の不具合、その他健康課題の解決を目指す本気の冷凍サプリです。自社ラボにおける腸内細菌解析の知見を生...

ねこ日和「鹿肉ジビエ」
うちの子は以前、「鹿肉フードで過剰グルーミングが落ち着いた」ことがあったので、今回はウェットタイプの鹿肉も試してみました。
こちらは総合栄養食ではなく一般食(いわゆるおやつ)なので、1日3食のうち1食だけ置き換える形に。過剰グルーミングで大きな変化は見られませんでしたが、ダイエットには効果がありました。
ちなみにziwiピークなど他社の鹿肉ウェットフードで総合栄養食のものは、価格が2~3倍とかなり高めです

ペットスタンス「鹿肉ドライ」
約3ヶ月与えてみましたが、過剰グルーミングに対して即効性は感じられませんでした。とはいえ、このフードが体質改善の土台になって、現在の症状緩和につながった可能性はあるかも?と考えています。(フードによる体質改善には時間がかかるので)
良かった点は、鹿肉フードの中では比較的続けやすい価格だったこと気になった点は、原材料が鹿肉オンリーではなくチキンも含まれていたこと。原材料の一番最初の表記が鹿肉なので、配合量はおそらく鹿肉の方が多いと思いますが、できれば鹿肉100%が理想。
うちの子は食物アレルギーの可能性を考えて「チキン不使用」「グレインフリー」のフードを選ぶようにしていましたが、このフードにはチキンも穀物も入っています。それでも症状が極端に悪化はしなかったことから、「チキンや穀物によるアレルギーの可能性は低い」という一つの判断材料になりました。

ヒーリングケアLFプラス
犬の皮膚科専門動物病院で通販購入したリラックス系サプリ。過剰グルーミングの発症初期には「すごく効いてる!」と実感できましたが、それ以降は目立った効果は感じられませんでした。おそらく、使用するタイミング(気候・症状・原因など)によって効果の出方に差があるのかな?と推測しています。どうにも困った時に、神頼み的に使っているサプリです。
成分や効能は、動物病院でも処方されるリラックス系サプリ「ジルケーン」と似ていますが、うちの子にジルケーンは全く効きませんでした。

ヒーリングケアLFプラス 1袋(30粒)
ヒーリングケアLFプラス 1袋(30粒)

薬用酢酸クロルヘキシジン シャンプー 
殺菌成分「クロルヘキシジン」が配合されたシャンプーです。このシャンプーが直接、過剰グルーミングを改善するわけではありません。ポイントは“シャンプーすること”そのものにあって、
①服を着ていて毛づくろいできない部分のケアになる
②タオルドライ後、濡れた体を30分以上かけて舐めることで、舐めたい欲求をある程度満たせる
といった目的で取り入れています。
そのため、使うシャンプーは猫用であれば基本的にどれでもOK!注意点はティーツリーなどのアロマ成分が入っているものは猫にとって有害な場合があるので、避けてください。

ホワイトフォックス「エゾ鹿肉のフリーズドライ」
うちの子は鹿肉が過剰グルーミングの改善に関係している可能性が高いので、主食を「ビーフ」や「ラム」に切り替えていた時期に、補助食としてこちらを使っていました。水でふやかすとお肉のような食感になり、喜んで食べてくれました。
与える量は「おやつ」程度だったので(カロリーが高いため)、劇的な変化はなかったものの、ほんのり症状が落ち着いたような感覚はありました

以前はふりかけタイプを使いましたが、今回はブロックタイプ
1ブロックを小さくちぎって与えています

フォレマ「Forema Basis 鹿」
愛用していた鹿肉フードが販売終了となり、そこからカンガルー(最初は調子良かったけど次第に効かなくなる)→ラム(効かない)→ビーフ(効かない)→チキンMIX鹿肉(微妙)を経て、こちらの鹿肉フードを試したところ、症状が落ち着き始めました。他にあれこれ試していたので、単純にフードだけで改善したのかは不明ですが、やはりうちの子は鹿肉が合うのだなと実感しました。

鹿肉キャットフード 「Forema Basis 鹿」 販売開始 | 株式会社Forema
国産の鹿肉と鹿の内臓を主原料とした総合栄養食、「猫用 Forema Basis 鹿」の販売を開始しました。 製

過剰グルーミングと向き合う飼い主さんへ

愛猫の過剰グルーミング、本当にしんどいですよね。

「どうして止まらないんだろう?」
「何をしてあげればいいんだろう?」

そんな風に悩んで、考えすぎて、ふと気づけば、自分の心もすり減っていたりします。

わが家も良くなったり悪くなったりをくり返して、「もう疲れたな…」と思うことが何度もありました。

そんな中で私が気持ちを保てたのは、「今は実験中なんだ」と考えるようにしたことが大きかったです

過剰グルーミングは、原因が一つではなくてとても複雑です。

これをすれば治る!という万能薬がない分、「いろいろ試す余地がある」と前向きに捉えるようにしていました。

例えば「試してみたいことリスト」を10個くらい書き出しておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。

一つの方法に期待をかけすぎると、うまくいかなかったときのショックが大きいので、「順番に試していこう!」と考えると、ダメージを軽減することができます

うちの子は約4年間の試行錯誤の中で、鹿肉フードで改善の兆しが見えてきましたが、猫さんによって原因や合う対策は様々だと思います。

例えば原因がフードではなく、生活環境が影響しているケースもあります。

同居の猫さんがいる場合は距離感を見直してみたり、空気清浄機を使ってみたり、生活音や照明の工夫をしてみるのも一つの方法かもしれません。

焦らずに、できそうなことを少しずつ。

猫さんのペースに合わせながら、飼い主さんご自身の心も大切にしてあげてくださいね。

どうしても苦しくなったときは、一人で抱え込まずに、動物病院に相談してみてください。

もしかかりつけの先生があまり親身でなければ、思い切ってセカンドオピニオンへ行ってみるのも良いと思います。

「名医」かどうかよりも、「安心して話せる先生」に出会えることが、過剰グルーミングの飼い主さんには何よりの支えになるはずです。

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