こんにちは、ネコリテです。
猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。
今回は愛猫ノワールの定期検診と治療内容についてまとめました。
ワクチンと健康診断
11月には3種混合ワクチンの接種を行い、同時に腎臓の定期検診を兼ねた健康診断も受けました。
検査内容は血液検査とエコー検査です。
ノワちゃんは病院で大暴れしてしまうタイプなので、採血がある時は事前に鎮静薬を飲ませています。
ただ効き目がマイルドなので、昨年の健診ではあまり効かず、大暴れして採血ができませんでした。(後日に採血成功)
今年は鎮静薬の量を増やして、診察に臨みました。
いつもはキャリーへ入れた時点でシャーシャーとお怒りモードですが、今年はとても大人しく、診察台の上に載せてもゴロゴロと喉を鳴らしてご機嫌。
こんなこと初めて!!!
しかし…
「検査をするので、隣の診察室へ移動してください」
と言われてノワちゃんを抱きかかえると、お怒りスイッチが入ってしまいました。
うわーーーせっかくのご機嫌がぁぁ!
移動後はシャーシャーしてましたが、それでも以前のような大暴れはなく、エリザベスカラー着用で採血とエコー検査は無事に完了しました。
病院によっては暴れ猫NGとしている所もありますが、わが家のかかりつけ病院は看護士さんの保定技術が高いこともあり、最強クラスのノワちゃんも対応していただけて、本当に助かっております。
検査結果
エコーで腎臓を見てもらったところ、左の腎臓は1.5cmくらいでほぼ機能しておらず、右の腎臓は2cmほどで良好でした。
状況は半年前と変わらず。
最近は健康状態がとても良く、真空保存効果で食欲も増してきたので、
『もしかして腎臓病は誤診だったかも? もしくは奇跡的に治ってたりして♪』
なんて楽観的に考えていましたが、残念ながら腎臓病は現実でした。。。
血液検査の結果で引っかかったのは、腎臓の項目3つのうちの2つ。
〇【尿素窒素 BUN】29.7(目安16-37)→良好
△【クレアチニン CRE】2.27(目安0.9-2.1)→やや高いが軽症
△【SDMA】17.1(目安14以下)→やや高いが軽症
この結果をもとに、IRISの腎臓ステージ分類で判断すると…
ステージ | クレアチニン (mg/dl) | SDMA (μg/dl) | 症状 | |||
初期 | 第1期 | 1.6以下 | 18以下 | 症状なし | ||
中期 | 第2期 | 1.6~2.8 | 18~25 | 症状なし、または多飲多尿 | ||
後期 | 第3期 | 2.9~5.0 | 26~38 | 元気や食欲がない、体重減少、 毛艶が悪くなる、嘔吐、 脱水、貧血など | ||
末期 | 第4期 | 5.0以上 | 38以上 |
2024年11月時点では、ステージ2という診断でした。
多飲多尿などの症状はないので、ステージ2の初期かなと思います。
一般的なステージ2の治療内容では、フードは療法食へ切り替え始めるよ。ロイヤルカナン 早期腎臓サポート、またはそれに準ずる初期の腎臓病向けのフードを与えるよ。
血液検査+エコーは6ヶ月に1回受けて、必要であればラプロスを投薬開始。
半年前と比べて、血液検査の数値はあまり変わらず。
【前回】CRE2.38、SDMA16.5
【今回】CRE2.27、SDMA17.1
進行していない、という点では良かったと思います。
腎臓病猫の体重管理
体重は現在4.4kg。(雑種メス)
ノワちゃんの標準体重は4.0~4.2kgほどですが、腎臓病が判明してからは、意図的に体重を増やしていました。
これは闘病生活に備えて体力をつけるためで、具体的には以下のような理由からです。
◆基礎体力を向上させるため
◆体重が少し減っても影響が出ないようにするため
もともと少食だったので「ノワちゃんが食べられる分だけを与える」という食餌管理でしたが、腎臓病発覚後からはフードのパッケージに記載されている目安量を計量するようになりました。
しかしそれでは多すぎて残してしまうので、食べ切れる量と体重のバランスを見ながら、ノワちゃんの適量を見つけていきました。
ただし、やみくもに体重を増やしても良くないので、健診の時に体重の相談をしました。
すると、
「今4.4kgだから、これが上限かな。腎臓病の子が糖尿病も併発しちゃうとかなり厄介だから、これ以上は体重を増やさないようにしましょう」
と言われました。
おーー危ない、相談しておいて良かった。
2024年12月時点の治療内容
今のところ元気で無症状なので、「腎臓病の進行を遅らせる」ことがメインの治療になっています。
・フードはロイヤルカナンの早期腎臓サポート
・ラプロスを毎日2回投薬
腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排出する働きを持つ器官です。
腎臓の血流が悪化したり、酸素不足や炎症が起きると、尿細管の組織が損傷し「腎臓病」を引き起こします。
ラプロスは血流を改善することで、腎臓病の進行を遅らせる薬になります。
ラプロスは後期のステージでは効果が得られにくいので、早期発見できた猫さん向けの薬になります。
ノワちゃんは半年ほどラプロスを服用していますが、元気に過ごせているのはラプロスの効果だと感じています。
その理由は、嘔吐がなくなったから。
猫さんは吐きやすい動物ではありますが、ノワちゃんは毛玉なども滅多に吐くことはありませんでした。
ところが2024年に入ってからは1月と6月に、頻繁な嘔吐で受診。
2023年に腎臓病で亡くなった老猫のはなちゃんは、腎臓病が発覚する数年前から嘔吐が増えていたため、「嘔吐しやすい体質」が腎臓病の初期症状である可能性が高いと考えています。
こうした経験から「嘔吐=腎臓病の進行」と捉えるようになり、嘔吐そのものに強い不安を感じていました。
7月からラプロスを始めたところ、嘔吐がなくなり、腎臓の血流が良くなったように感じています。
ノワちゃんはまだ8歳なので、少しでも長く元気に過ごせるようサポートしていきたいです。