こんにちは、ネコリテです。
猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。
今回は愛猫の粉末投薬(胃粘膜保護の薬)での試行錯誤をまとめました。
初めての【粉末タイプ】の胃粘膜保護薬
吐き戻しの治療のため、アルサルミン(胃粘膜保護の薬、別名スクラルファート)が処方されました。
過去に別の動物病院で処方された胃粘膜保護薬は、液体のスクラルファートでした。
スクラルファートは人間でもおなじみの胃を保護する薬で、空腹時に服用して胃壁をガード。
なので薬が液体なのは「胃に保護膜を張りやすい」という点で、理にかなっています。
というか、動物病院で液体以外のスクラルファートを処方されたことがなかったので、動物用では液体しか販売されていないと思っていました。
『粉薬では胃に保護膜を張りにくいのでは?』
『でも飲み込んだら溶けるので、粉薬も液体も効果は変わらない?』
とりあえず粉薬で処方されたので、これを投薬するしかありません。
【粉末タイプ】3つの投薬方法
粉薬の投薬方法はいくつかあるので、まずメリットとデメリットを紹介しますね。
粉薬をフードにふりかける
※アルサルミンはフードと一緒に摂取すると、フードの栄養吸収を妨げてしまうため、この投薬方法は避けます
水に溶いてシリンジ(スポイト)で投薬
おやつ(ちゅーる等)に混ぜて投薬
わが家でベストだった投薬方法
わが家のノワちゃんは小食で、味の変化にも敏感なので、フードに混ぜる方法は無理。
そもそもアルサルミンは、空腹時に投薬しないといけないしね。
第1選択は水に溶かして投薬でした。
私自身も猫の投薬には慣れているので、テクニック面でも問題なし。
▼こんな感じで液体投薬をします
簡単に投薬できると思っていましたが、ノワちゃんが予想外の反応を見せました。
なんと、飲ませた液体薬をペッペッと吐き出してしまいました!!
そして時には泡を吹くことも。。。
\ぶくぶく…/
薬に対して強い拒否反応を見せました。
これでは薬を飲み込むことができないので、最終兵器【ちゅーるに混ぜて投薬】を決行。
しかーし!
薬入りちゅーるはほぼ食べないという結果に。。。
仕方なく薬入りちゅーるは強制給餌しました。
▼こんな感じでちゅーるを上あごにくっつける方法です
ちゅーるは自発的に薬を飲ませることが目的なので、強制給餌になるならちゅーるを使う意味なし。
基本的に腎臓病の療法食以外は食べさせたくないしね。(腎臓病には低タンパク・低リンのフード推奨)
というわけで、粉薬をペースト状にして与えてみました。
水はシリンジ(針のない注射器)で量り、1mlを使用。
粉薬と水をスプーンでこねて、
ペースト状にしました。
粘度はちゅーるくらいです。
これを先ほどと同じように、指で上あごにくっつけて強制投薬をしました。
それでもペッペッと吐き出そうとしましたが、粘り気があるので液体よりは吐き出す量が減りました。
というわけで、わが家での粉薬投薬は【水でペースト状に溶く】がベストでした。
果たしてペースト状で胃にきれいに保護膜が張れるのか?
という心配はありますが、この方法でしか投薬できないのでやむなし。。。
ただ人間用のスクラルファートの説明を見ると、
胃全体に保護膜を張るのではなく、荒れた患部へ「絆創膏」のように付着するようなので、ペースト状でも効き目は大きく変わらないかもしれません。
投薬に苦労したもう一つの理由
ノワちゃんはデリケートなタイプなので、そもそも粉薬は不向きなのですが、もう一つ投薬を難しくした理由がありました。
それは薬の量が多いこと。
胃腸薬は2種類処方されていて、1つはオメプラールという胃酸を抑える錠剤。もう1つが今回手こずったアルサルミンという粉薬。
別の薬なのでもちろん用量が違うのは当り前なのですが、それにしてもアルサルミンが多すぎない?
保護猫のミルクボランティア活動をしているので、動物病院へ行く機会が多いのですが、こんなに大量の粉薬を処方されたのは初めてでした。
ふだんミルクボランティアで処方される薬は「子猫用」で、ノワちゃんは「成猫用」。
もちろん成猫用の方が量が多くなるとはいえ(比較してる薬の種類も違うし)、それを差し引いてもアルサルミン多すぎない?と思ってしまいました。
動物病院での処方ミス??
という心配がよぎりました。
アルサルミンの用量をネットで調べると、
【人】成人は1回1〜1.2g(主成分として900〜1,080mg)を1日3回服用
【中型犬】1回1gを1日3回服用
という情報が出てきました。
ノワちゃんの1回量は結構ずっしりしていて、1gどころじゃない。
しかし動物病院へ電話すると、
「その用量で間違いありません」
との回答でした。
そっか、処方ミスではないんだ。。。
量が多いので2-3回に分けて飲ませていますが、投薬をめちゃくちゃ嫌がります。
これが1回の投薬で済む量なら。。。
再診で病院を訪れた際、本当にこれが適量なのか、もう一度先生に確認してみました。(しつこい笑
「本当はこの量を投薬してほしいけど、難しかったら半量でも良いし、数回に分けて与えても良いですよ」
とのことで、1回量を半分にしました。
1度の投薬が1回の強制投薬で済み、かなり負担が減りました。
この頃には胃腸が回復し始めていたこともあり、半量でも吐き戻しが増えることはありませんでした。