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【猫の腎臓病3】粉薬をうまく飲ませる方法

ノワ治療中
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こんにちは、ネコリテです。

猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。

今回は愛猫の粉末投薬(胃粘膜保護の薬)で試行錯誤をまとめました。

愛猫プロフィール

ノワール/女の子

2016年7月生まれ

健康優良児だったが、7歳の時に「左の腎臓が萎縮して機能していない」ことが発覚。右の腎臓も萎縮が見られる。

2024年6月時点で腎臓ステージ2。CRE2.38、SDMA16.5

吐き戻しの治療のため、アルサルミン(胃粘膜保護の薬、別名スクラルファート)が処方されました。

過去に別の動物病院で処方された胃粘膜保護薬は、液体のスクラルファートでした。

スクラルファートは人間でもおなじみの胃を保護する薬で、空腹時に服用して胃壁をガード。

【イメージ図】スクラルファート投薬後の胃

なので薬が液体なのは「胃に保護膜を張りやすい」という点で、理にかなっています。

というか、動物病院で液体以外のスクラルファートを処方されたことがなかったので、動物用では液体しか販売されていないと思っていました。

『粉薬では胃に保護膜を張りにくいのでは?』

『でも飲み込んだら溶けるので、粉薬も液体も効果は変わらない?』

とりあえず粉薬で処方されたので、これを投薬するしかありません。

粉薬の投薬方法はいくつかあるので、まずメリットデメリットを紹介しますね。

粉薬をフードにふりかける

投薬が簡単

粉薬のかかったフードを完食しなければいけない(小食や偏食の子には不向き)

※アルサルミンはフードと一緒に摂取すると、フードの栄養吸収を妨げてしまうため、この投薬方法は避けます

水に溶いてシリンジ(スポイト)で投薬

確実に薬を飲ませることができる

飼い主にある程度の投薬テクニックが必要

おやつ(ちゅーる等)に混ぜて投薬

投薬が簡単

薬の匂いや味で、おやつを食べないことがある。その場合は強制投薬をする必要がある

わが家のノワちゃんは小食で、味の変化にも敏感なので、フードに混ぜる方法は無理。

そもそもアルサルミンは、空腹時に投薬しないといけないしね。

第1選択は水に溶かして投薬でした。

私自身も猫の投薬には慣れているので、テクニック面でも問題なし。

▼こんな感じで液体投薬をします

参照元:三ツ池動物病院チャンネル 様

簡単に投薬できると思っていましたが、ノワちゃんが予想外の反応を見せました。

なんと、飲ませた液体薬をペッペッ吐き出してしまいました!!

そして時には泡を吹くことも。。。

薬に対して強い拒否反応を見せました。

これでは薬を飲み込むことができないので、最終兵器【ちゅーるに混ぜて投薬】を決行。

しかーし!

薬入りちゅーるはほぼ食べないという結果に。。。

仕方なく薬入りちゅーるは強制給餌しました。

▼こんな感じでちゅーるを上あごにくっつける方法です

参照元:三ツ池動物病院チャンネル 様

ちゅーるは自発的に薬を飲ませることが目的なので、強制給餌になるならちゅーるを使う意味なし。

基本的に腎臓病の療法食以外は食べさせたくないしね。(腎臓病には低タンパク・低リンのフード推奨)

というわけで、粉薬をペースト状にして与えてみました。

水はシリンジ(針のない注射器)で量り、1mlを使用。

粉薬と水をスプーンでこねて、

サーティーワンのスプーンが使いやすく愛用しています

ペースト状にしました。

粘度はちゅーるくらいです。

これを先ほどと同じように、指で上あごにくっつけて強制投薬をしました。

それでもペッペッと吐き出そうとしましたが、粘り気があるので液体よりは吐き出す量が減りました

というわけで、わが家での粉薬投薬は【水でペースト状に溶がベストでした。

果たしてペースト状で胃にきれいに保護膜が張れるのか?

という心配はありますが、この方法でしか投薬できないのでやむなし。。。

ただ人間用のスクラルファートの説明を見ると、

参照元:LION スクラート胃腸薬

胃全体に保護膜を張るのではなく、荒れた患部へ「絆創膏」のように付着するようなので、ペースト状でも効き目は大きく変わらないかもしれません。

ノワちゃんはデリケートなタイプなので、そもそも粉薬は不向きなのですが、もう一つ投薬を難しくした理由がありました。

それは薬の量が多いこと。

胃腸薬は2種類処方されていて、1つはオメプラールという胃酸を抑える錠剤。もう1つが今回手こずったアルサルミンという粉薬。

別の薬なのでもちろん用量が違うのは当り前なのですが、それにしてもアルサルミンが多すぎない?

保護猫のミルクボランティア活動をしているので、動物病院へ行く機会が多いのですが、こんなに大量の粉薬を処方されたのは初めてでした。

ふだんミルクボランティアで処方される薬は「子猫用」で、ノワちゃんは「成猫用」。

もちろん成猫用の方が量が多くなるとはいえ(比較してる薬の種類も違うし)、それを差し引いてもアルサルミン多すぎない?と思ってしまいました。

動物病院での処方ミス??

という心配がよぎりました。

アルサルミンの用量をネットで調べると、

【人】成人は1回1〜1.2g(主成分として900〜1,080mg)を1日3回服用

【中型犬】1回1gを1日3回服用

という情報が出てきました。

ノワちゃんの1回量は結構ずっしりしていて、1gどころじゃない。

しかし動物病院へ電話すると、

「その用量で間違いありません」

との回答でした。

そっか、処方ミスではないんだ。。。

量が多いので2-3回に分けて飲ませていますが、投薬をめちゃくちゃ嫌がります。

これが1回の投薬で済む量なら。。。

再診で病院を訪れた際、本当にこれが適量なのか、もう一度先生に確認してみました。(しつこい笑

「本当はこの量を投薬してほしいけど、難しかったら半量でも良いし、数回に分けて与えても良いですよ」

とのことで、1回量を半分にしました。

1度の投薬が1回の強制投薬で済み、かなり負担が減りました。

この頃には胃腸が回復し始めていたこともあり、半量でも吐き戻しが増えることはありませんでした。

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