こんにちは、ネコリテです。
旅行や出張で家を空ける時、愛犬・愛猫をどう預けるかは飼い主にとって大きな悩みの一つです。
私はこれまでに複数のペットシッターを利用し、またペットホテルも経験しました。
その中で見えてきた「ペットシッターの選び方」や「ホテルとの違い」を、リアルな体験談と共にお届けします。
ペットシッター再チャレンジ!新しいシッターさんの利用体験談
数年前に最悪なペットシッター被害を経験をしてから、しばらくはペットシッターの利用を控えていました。
しかしこの度、信頼できそうな新しいシッターさんと面談し、お願いすることになりました。
その結果は…
とても満足でした!
LINEでいただく報告から、「効率よく動けるタイプの方」という印象を受け、安心してお任せすることができました。
【理由】なぜ再びペットシッターを選んだのか?
わが家では、猫2匹と犬1匹を飼っています。
猫たちはとてもデリケートな性格で、環境の変化に弱いため、ペットホテルよりも自宅で過ごすほうがストレスが少ないと判断しました。
一方、愛犬はフレンドリーな性格で、猫を迎える前まではペットホテルを利用していました。
ただ今回は、猫たちに配慮して、ワンコも含めてまとめてシッターさんにお願いすることにしました。
とはいえ、少し扱いが難しいワンコでもあるので、今回は留守番中のルールを細かく設定。
- 散歩は庭だけにする
- シッターさんがいない時間帯はケージで過ごさせる
といった対策を取りました。
過去の経験から「ペットシッターさんは犬猫を扱うプロではない」と痛感したので、飼い主側も事前の対策は必須。
トラブルが起きてもすぐには帰れない――だからこそ、想定できる限りの予防線を張り、安心して出発できるよう努めました。
【報告スタイル】LINEのやりとりは最小限、でも必要な情報は十分
新しいシッターさんとは1回の訪問ごとに、LINE1回の報告をいただく取り決めでした。
写真は1匹につき1〜2枚程度。
「ごはん完食です」「排泄も異常なし」「昨日より距離が縮まりました」といった要点だけを簡潔にまとめて送ってくれるため、必要な情報がしっかり伝わり、安心して任せることができました。

今回お願いしたシッターさんは、
“外出中の飼い主さんには、ペットのことを気にせず過ごしてほしい”
という考えから、あえてLINE報告は最小限にしているとのこと。
過去に、大量のLINE報告に悩まされた経験がある私にとって、この適度な距離感のある報告スタイルは本当にありがたいものでした。
ちなみに、今回の留守中で唯一のトラブルは、愛犬が人間用のベッドで粗相をしてしまったこと。
事前に「うれションしやすい子です」とお伝えしていたものの、猫たちのお世話もあるのでずっと見張っているわけにもいかず、防ぎきれなかったようです。
こちらとしても、寝具をあらかじめ撤去するなど、粗相対策をしておくべきだったと反省しました。
ワンコのペットホテル体験談
ペットホテルと比較して、ペットシッターならではのメリットは多く、
・ペットがいつもと同じ環境で過ごせる
・送迎が不要
・前日からの預け入れが不要なため、不在期間だけの料金で済む
など、飼い主にとっては最も手間がかからない留守中の預け先かと思います。
ただ、わが家の愛犬に関しては少し事情が違いました。
・室内で粗相をしてしまうリスクがある
・散歩は慣れない人では脱走の不安があり、庭のみに限定せざるを得ない
・人が大好きなので、1日2回の訪問では寂しがる
といった理由から、ある時ペットホテルを選んでみたのですが――
結果的には、それが裏目に出てしまいました。
理想はケージステイが短いホテル
ペットホテルと言うと、狭いケージに閉じ込めっぱなしという所が多いです。
安全上の理由からやむを得ないのですが、飼い主の心情的にはやはり「かわいそう」と感じてしまいます。
そのため、今まで愛犬を預けたホテルはケージで過ごす時間が短いホテルを選んできました。
夜間はケージに入れますが、日中は他のワンコと一緒に敷地内のドッグランで過ごし、できる限りケージに閉じ込めっぱなしにしない方針のホテルです。
いわゆる「犬の保育園/幼稚園」のようなスタイルです。
ただ、こうしたサービスを提供しているペットホテルは少数派で、現在住んでいる地域にはありませんでした。
そのため今回は、個室タイプのペットホテルを選ぶのが、愛犬にしてあげられる精一杯の選択でした。

【感想】個室タイプのペットホテルを利用してみた
2泊3日で預けた個室タイプのペットホテル。
ストレスからの粗相は想定していたので、替えのベッドを1つ、毛布を5枚持参して準備万端のつもりでした。
ところが、お迎えに行くとホテルの方からこう言われました。
「すべてのベッドと毛布に粗相をしてしまったので、ホテルのタオルを敷かせてもらいました」
なんですとーー!?
個室内には、ペラペラの薄いタオルが1枚だけ敷かれていました。
こまめに粗相を確認してくださったことには感謝しつつも、用意した毛布を洗って再利用してもらえなかったのは、正直残念でした。
実は、以前利用していた「ケージで過ごす時間が短いペットホテル」でも似たようなことがありました。
粗相した毛布がそのまま使用されていて、お迎えの際に「汚れても洗濯してもらえないのですか?」と尋ねると、「洗濯は有料です」と言われ、不信感を抱きました。
有料でもいいから、洗ってほしかった…。
というか、預けている間の粗相に飼い主は気付けないのに、どうやって洗濯を頼むの?
預ける際にそのような説明も受けていないし…。
そもそもホテル側は粗相に気付いていない可能性があり、いい加減な衛生管理にモヤモヤしました。
ワンコのストレスに配慮してフリータイムが長いのはありがたいけど、おしっこの染みついた毛布で寝かせても平気…という価値観に驚きました。

そんな経験もあったので、今回のホテルでは替えをすべて使い切ったあと、せめてタオルを敷いてくれたのは、まだ良心的だったのかな…と思いました。
この体験から、「ペットホテルは粗相した毛布は洗ってくれない可能性がある」という点を学んだので、今後はホテルを選ぶ際に、洗濯対応について事前に確認しようと思います。
さらに気になったのは、迎えに行った時、愛犬の鼻先が赤くすりむけていたことです。
これはよくあるストレス行動で、ケージの柵などに鼻を押しつけたりこすったりすることで起きます。
今回は個室を利用していたものの、壁や床にこすりつけていたのかもしれません。
幸い、動物病院が運営するホテルだったため、その場で薬を塗って手当てしてくれていました。
もちろんペットホテル側に責任があるとは思いません。
このような「鼻むけ」は、飼い主と離れて寂しいわんこの「あるある」だと思っています。
ただ過去に利用した「ケージフリーのペットホテル」では見られなかった症状だったので、うちの子にとっては、たとえ個室であっても「閉じ込められている感覚」が大きなストレスになるのだと痛感しました。
【ホテルの報告】1回500円の有料オプション…中身は?
今回利用したペットホテルでは「1日1回、報告LINEを希望すれば送ります(500円/回)」というサービスがあり、お願いしました。
ですが、届いた内容は「ごはん完食です」「元気です」といったあっさりしたもの。
写真は室内ドッグランで遊んでいる写真2枚+動画1点。
有料のわりに内容が薄く、1匹ずつのわんことじっくり向き合っていないな…という印象を受けました。
その点ではペットシッターさんの方が、密に犬猫とふれ合ってくれるので、安心できると感じました。
コスパが良いのは?ペットシッターとペットホテルを比較
比較項目 | ペットシッター | ペットホテル |
---|---|---|
ペットが過ごす環境 | 自宅 | ケージ内、または個室 |
面倒を見てもらえる時間 | 通常1日1〜2回(1回1時間程度)の訪問 | 日中はスタッフ常駐(夜間常駐は少ない) |
ストレス | 少なめ(特に猫) | ペットの性格によっては環境変化でストレス増 |
報告 | LINEや報告書(無料が多い) | 有料の場合あり |
料金の相場(1匹) | 1回の訪問で交通費込み4,000円~6,000円くらい、朝夕の訪問で約1万円。費用を抑えるコツは「近場のシッターさん」に依頼すること | 預ける部屋のグレードによって、1泊3,000円~1万円くらい |
預かり期間 | 不在中のみの依頼でOK。早朝出発、夜間帰宅の場合は便利 | 早朝からの留守や夜遅くに帰宅する場合は、前日入り・翌日迎えになる |
高齢ペット | 対応可能な場合が多い。ただし投薬は状況によって不可 | 年齢制限を設けている場合が多い |
メリット | 1匹ずつの性格を把握し、お世話してもらえる。ペットのストレスが少ない | 家の中が汚れない。人が管理してくれる時間が長いので、安心感はある |
デメリット | 知らない人が留守宅へ入る。嘔吐や粗相が長時間放置されるリスクがある | 環境変化によるストレスが大きい |
ペットのストレスを考えると、特に猫さんはペットシッターがおすすめです。
ただしペットシッターさんには当たり・ハズレがあるので、私が経験したような最悪なペットシッターを選んでしまうと、
- ペットが誤飲事故や熱中症の危険にさらされる
- お世話期間の途中で不当な追加料金を請求される
- シッターさんから頻繁にLINEが届き、その対応で外出先での予定が乱される
といったリスクもあります。
その点ペットホテルは、上記のような問題が起こりにくいので、飼い主さん的には当たり・ハズレが少ないかと思います。
費用についてはお店によって異なりますが、お世話の料金自体はペットシッターとペットホテルで、あまり大きな差はないかと思います。
しかしペットシッターの場合、
「あれ?HPには3,000円と書いてあったのに、なぜこんなに高いの?」
と実際の金額に驚いてしまうケースがあります。
これは初めてペットシッターへ依頼する時の「あるある」で、その理由はペットホテルにはない交通費(または移動費)にあります。
1回あたりの料金が3,000円でも、遠方のシッターさんを頼んで交通費が2,000円かかると、結果として1回の訪問で5,000円の支払いになります。
さらに、ペットのお世話は朝と夕方の1日2回依頼するケースが多く、朝5,000円+夕方5,000円で、1日あたり合計1万円になる計算です。
ただし多頭飼育の場合は、ペットシッターの方が安く済むケースがあります。
それは交通費が「訪問1回ごと」にかかる仕組みのため、頭数が増えても料金がそのまま2倍・3倍にはならないからです。
例えば猫のペットシッターでは「2匹まで基本料金、3匹目から追加料金」という料金設定をよく見かけますので、多頭飼育ほどお得になる傾向があります。
そしてペットホテルでは交通費が発生しない分、営業時間内の預け入れ・お迎えになるため、「前日から預ける」「帰宅の翌日に迎えに行く」といった余分な宿泊料金がかかることがあります。
わかりやすく例を挙げて比較すると、こんな感じです。
1泊2日の不在(朝7時~翌20時)で猫3匹を頼む場合
*料金はシッターの基本料金、ホテルの1泊料金を共に3,000円と仮定します
<ペットシッター>
訪問2回 合計10,000円
1日目
【朝】出発前に飼い主さんが給餌
【夕方】シッターさん訪問(基本料金 2匹分3,000円+3匹目1,000円+交通費1,000円)
2日目
【朝】シッターさん訪問(基本料金 2匹分3,000円+3匹目1,000円+交通費1,000円)
【夕方】帰宅後に飼い主さんが給餌

費用を抑えるコツは近場のシッターさんを選んで、交通費を最小限にすることだよ
<ペットホテル>
営業時間9:00~19:00
3泊4日 合計27,000円
前日
【夕方】預ける
1日目
【朝】7:00 飼い主さん出発
【夕】1泊3,000円✕3匹
2日目
【朝】1泊3,000円✕3匹
【夕】20:00 飼い主さん帰宅
3日目
【朝】お迎え 1泊3,000円✕3匹

費用を抑えるコツは「早朝・夜遅くまで営業しているホテル」を選んで、余分な宿泊日数を減らすこと。このケースでは1泊2日の利用で済めば、合計9,000円でペットシッターより安くなるよ
こちらはあくまでも一例なので、実際に利用される際はペットシッター・ペットホテルを3~4軒比較して選ぶのがおすすめです。
近くに良いペットシッターが見つからない場合
都市部ではペットシッターサービスが充実しており、飼い主さんは「うちの子に合うシッターさん」や「料金が手頃なシッターさん」を自由に選べます。
しかし私のように田舎に住んでいると、そもそもサービス自体が少なく、選べるほどの選択肢がないのが現状です。
そのため「家から近いペットシッター」という理由で選んだ結果、あのような悲惨な体験をする羽目になりました…。
地域によっては、
- シッターさんの家で預かってくれる(24時間そばにいる)
- シッターさんが泊まり込みでお世話に来てくれる
といった、わが家の甘えん坊ワンコにぴったりなサービスもあるようですが、私が住んでいる田舎ではそんなの夢のまた夢。
そこまで充実したサービスはないにしても、やはり選択肢は多い方が良いですよね。
そんな時、ペットシッター検索アプリというものがあると知り、どんなものか試しに見てみました。

COSEWA(コセワ)というアプリで、「自分の地域にどんなシッターさんがいるのか?」という所までは登録不要で見ることができました。(利用時は要ログイン)
ペットシッターさんのサービス内容は4種類。
- ペットシッター宅/宿泊
- ペットシッター宅/一時預かり
- 飼い主宅/宿泊
- 飼い主宅/訪問
好みのお世話スタイルを選択し、わが家の地域で検索すると…
私が理想としていた、
- シッターさんの家で預かってくれる(24時間そばにいる)
- シッターさんが泊まり込みでお世話に来てくれる
というペットシッターさんが利用圏内にいることが判明!
Googleで「ペットシッター 〇〇市」と検索すると、3軒しかヒットしなかったのに、COSEWA(コセワ)ではなんと10数軒のペットシッターさんが出てきました。

こんな田舎でも、意外とペットシッターさんって多かったんだ!?
GoogleはSEO対策をしないと上位の検索結果に表示されない(=利用者に見つけてもらえない)という特性があるので、そのせいかなと思いました。
しかしCOSEWA(コセワ)の利用規約を読んでみると、Googleでは見つけられなかった理由が判明しました。
それは、動物取扱業に未登録の「個人預かりさん」がたくさん在籍しているからでした。

営利目的でペットシッターやペットホテルを運営するには、第一種動物取扱業という資格が必要だよ。申請には実務経験や関連する教育機関卒業といった条件があるから、動物関連の職業に就いていない人が取得するのはハードルが高いよ
つまりGoogle検索で見つかった3軒は、行政の認可を受けて「事業」として運営しているペットシッターさん。
一方、COSEWA(コセワ)で多数表示されたシッターさんは、いわゆる「犬猫が好きな一般の方」という位置付けになります。
そのような特性の違いから、動物取扱業に未登録のシッターさんには具体的な料金が表示されず、「任意の謝礼」となっていました。
普通に考えれば、動物取扱業を取得しているペットシッターさんを選ぶ方が安心かと思いますが、「詐欺まがいの認可シッター」を経験した身としては、資格の有無よりもシッターさんの人柄や信頼性の方が重要だと感じています。
動物取扱業の資格があってもなくても、初めて頼むペットシッターさんには当たり・ハズレのリスクがある、ということですね。
\近くで良いシッターさんが見つかるかも/

【まとめ】ペットシッター・ペットホテルを選ぶ際の5つのチェックポイント
依頼前にペットシッターへ確認すること【5選】
- 犬猫に直接触れるお世話(投薬やケージ内でごはんを与える等)に関しては、「可能かどうか」「できなかった場合どうするか」「追加料金の有無」などを確認しておくこと
- 追加料金が発生する事例を確認する。通常は「急な体調不良による通院」以外で追加料金は発生しない。シッターの過失(収納棚や窓の閉め忘れ、作業効率の悪さ等)が原因の時間外労働に、追加料金が発生しないことを確認しておく。ここを確認しないと、預かり期間中に「追加料金を払わないなら、明日からペットのお世話しません」と恐喝まがいの要求をされるリスクあり
- 報告LINEの頻度を確認する。トラブルがないのに報告量が多すぎる人は、作業効率が悪いかも
- 安全に対する価値観を確認しておく。例えば「ペットフードの収納棚の扉を閉め忘れた場合、どのようなトラブルを予想しますか?」と質問した場合、良識あるシッターさんは「パッケージの誤飲や食べ過ぎなどの健康被害が起こり得る」と答えます。
一方、安全意識の低いシッターさんは「ペットフードが部屋に散らかる」といったように、ペットの危機管理まで想像が及ばない答えをします - 室温の管理は「寒かったら/暑かったらエアコンを付けて」という指示は、個人の体感差に影響されるので「何℃以下/以上だったらエアコンを付けて」など数値で伝えると良い

ペットホテルで事前に確認すること【5選】
- 【犬】お散歩の回数と所要時間
- 【犬】屋外で散歩させる場合、Wリードや二重首輪などをしているか(脱走対策への意識)
- 持ち込んだ毛布に粗相をしていないか、1日に数回確認してもらえるか
- 毛布(予備もすべて)がおしっこで汚れた場合、洗濯して使ってもらえるか
- ストレスでごはんを食べない場合、どのような対応をしてもらえるか(寄り添ったケアがあるか、仕方がないと放置するか)