こんにちは、ネコリテです。
本記事では、腎臓病ステージ2の愛猫の健康記録として、体調の変化、食事、ケア方法などを実体験ベースでまとめています。
これから腎臓病と向き合う猫ちゃんの飼い主さんの参考になれば幸いです。
<愛猫プロフィール>
ノワちゃん/女の子/2016年7月生まれ
7歳の時に「左の腎臓が萎縮して機能していない」ことが発覚。慢性腎臓病ステージ2と診断されました。
性格はデリケートで気が強く、病院で大暴れするタイプ。
腎臓病の発覚と数値が下がるまでの経緯
約2年前、わが家の愛猫は「腎臓病ステージ2」と診断されました。
昨年は急性腎障害を発症する出来事もありましたが、それ以外はとても順調に維持できています。
\急性腎障害の記事はこちら/

\診断から現在までの経緯/
| 医療記録 | 内容 | 血液検査 |
|---|---|---|
| 2024年6月(7歳) | 3日連続で嘔吐、食欲減少で受診。結果は胃腸炎だったが、エコー検査で左腎の萎縮(機能していない)も発覚。 腎臓病ステージ2の診断 | BUN 28.9(正常値) クレアチニン 2.38 SDMA 16.5 |
| 2024年7月(8歳) | ラプロス投薬開始 早期腎臓サポート開始 | |
| 2024年11月 | 定期健診 | BUN 29.7(正常値) クレアチニン 2.27 SDMA 17.1 |
| 2025年4月 | 食欲減少で受診。胃腸の動きが弱く、季節の変わり目の一時的な不調と診断 | BUN 30.0(正常値) クレアチニン 2.19 |
| 2025年7月(9歳) | 1日排尿なし、食欲減少で受診。腎数値が重症レベルまで上昇し、急性腎障害と診断。 ただ本猫は元気で、1週間ほどで治療完了 | BUN 114.7 クレアチニン 10.86 SDMA 61.9 <急上昇の3日後> BUN 30.3(正常値) クレアチニン 2.17 |
| 2025年11月 | 定期健診 | BUN 33.5 クレアチニン 1.90(正常値) SDMA 13.1(正常値) |
腎臓病の発覚当初と比較すると、
クレアチニン 2.38→1.90
SDMA 16.5→13.1
どちらも正常値まで下がりました♪

IRISの慢性腎臓病ガイドラインでは、ステージ1~2の間あたりになります。
ただし左の腎臓は萎縮しており、機能していない状態であることに変わりはありません。
血液検査での数値は下がったものの、引き続き、1つの腎臓でどれだけ元気に長生きできるかという課題と向き合っていくことになります。
わが家の腎臓ケアフード
腎臓は体の中の老廃物(体にとって不要なもの)を尿にして、外へ出す役割があります。
そのため腎臓が弱ると、老廃物をうまく外に出せなくなり、体の中にたまって体調が悪くなってしまいます。
これが「腎臓病」です。

たんぱく質は猫にとって超重要な栄養素ですが、体の中で利用される際に老廃物も発生します。
老廃物が増えると腎臓の負担が大きくなり、処理が追いつかなくなることがあります。
すると本来は尿として体の外へ出るはずの老廃物が血液の中に残り、血液検査でクレアチニンなどが高数値として現れます。(通常の数値は2以下)
そのため腎臓病の猫では、腎臓への負担を減らすためにたんぱく質やリンの量を調整した食事(腎臓ケアフード)がすすめられることが多いです。
わが家ではロイヤルカナン療法食の早期腎臓サポートと、総合栄養食のAIM30を混ぜて与えています。


腎臓病の療法食は「タンパク質」や「リン」が少ないのが特徴。味はあまり美味しくないと言われてるよ
ノワちゃんの場合は、腎数値(クレアチニンなど)がそこまで高くないため、たんぱく質を制限しすぎないように、一般のキャットフードであるAIM30も併用しています。
割合はだいたい早腎3:AIM2くらいです。
また、たんぱく質以外の理由として
- 偏食気味なので、味に飽きさせないため
- AIMの効果にも少し期待して
という思いもあります。
今のところ毎日きちんと完食してくれているので、飼い主としてはとても助かっています。
少食改善の秘策
ノワちゃんは子猫の頃から少食だったので、今までごはんを完食してもらうために試行錯誤してきました。
その中で最も効果を感じ、現在も続けている方法がキャットフードの真空保存。

【開封直後のキャットフードはよく食べるけど、数日後には残しがちになる】
そんな様子を見て、「もしかして少食の原因はフードの酸化かも?」と思うようになりました。
そこで今まで2kgサイズで買っていたフードを500gに変更し、さらに開封後は真空保存するようにしてみました。
その結果、グルメなノワちゃんにも満足してもらえる状態をキープできています。
\真空保存の記事はこちら/
そして最近は、新たな食欲増進アイテムを見つけました。
それがこちらの「グリーントライプ」というおやつ。

もともとはワンコ用に買ったものですが、同じメーカーから猫用(原材料は犬と同じ)も販売されていて、わが家ではこちらを犬猫兼用で与えています。
トライプとは、牛・羊・鹿などの反芻動物の胃袋のこと。
未消化の牧草ごとフリーズドライにしたのが、このグリーントライプです。

犬用トライプは1粒が2-3cmと大きいので、猫に与える際は小さくほぐしています。

K9ナチュラル(猫用はフィーライン・ナチュラル)は、栄養価の高いフリーズドライ製法で有名なメーカーだよ
新鮮な原材料がそのままフリーズドライされているので、強烈な匂いが特徴的。
牧場をぎゅっと濃縮したような香りなので、人によっては「くさい」と感じるかもしれません。
ノワちゃんはこの強烈な香りがそそられるようで、食べ残したごはんに少量のトライプをかけると完食してくれます。

ちゅーるやウェットフードにはあまり興味を示さないノワちゃん。
そんな子が初めて「これ好き!」と夢中になったおやつが、トライプでした。
ただし、トライプを与える際には注意点があります。
それはたんぱく質量がとても高いことです。
一般的なキャットフードのたんぱく質は「30%以上」、早期腎サポでは「26%以上」。
それに対して、トライプは60%以上とかなり高たんぱくです。

健康な猫ちゃんにとっては、栄養価の高い優秀なサプリメントですが、腎臓病の猫ちゃんには向かないのが難点。
わが家では日頃の食事管理と、定期的な血液検査で健康状態を確認した上で、月に数回、食べ残しがある時だけごく少量を与えるようにしています。
そしてノワちゃんには大ヒットだったこのトライプですが、もう一匹の猫・ゼウスはまったく食べません。
ゼウスは好き嫌いがなく、食欲旺盛で何でもすぐ完食してしまうタイプ。
それなのに、トライプには見向きもしないのです…。
試しにお友達の猫ちゃんにもあげてみましたが、こちらも反応なし。
もしかするとトライプは、人間でいう「くさやの干物」のような、玄人好みのおやつなのかもしれません。
猫に水を飲んでもらうための工夫
慢性腎臓病が進行すると、多飲多尿といった症状が見られることがあります。
ノワちゃんは今のところそういった症状はなく、むしろ水を飲む量は少なめです。
猫はもともと砂漠地帯で暮らしていた生き物。
そのため飲水量が少ない傾向があります。
野生では獲物から水分を摂っていたため、水をたくさん飲む習慣があまりないのです。
とはいえ、現代の猫はドライフードを食べることも多く、水分不足になると
- 腎臓への負担
- 尿路結石
- 便秘
といった健康リスクにつながることもあります。

ノワちゃんの飲水量が少ないと感じた時、わが家では次のような方法を試しています。
① 水を少し温める
まず1つ目は、水を人肌程度に温めること。
特に寒い季節は冷たい水を嫌がるため、レンジで少し温めて常温~ぬるめにすると、わりと飲んでくれることがあります。
② 好物のトライプを水に入れる
それでも飲まない時は、好物のトライプを水の中に入れます。
トライプを食べようとして、結果的に水も一緒にぐびぐび飲んでくれるのです。
水の中に入れるものは猫さんの好みに合わせて、キャットフードやおやつでもOK。
トライプはフリーズドライなので、水でふやかすと一層ワイルドな香りが立ちます。
その香りがノワちゃんには魅力的なようで、さらにトライプの成分が水に溶け出すことも、飲んでくれる理由かなと推測しています。

猫の飲水量の目安は、体重1kgあたり 約40〜60mlだよ。つまり標準サイズの猫(体重4-5kg)なら1日にコップ一杯分の水が理想的だね
こんな風にごはんや水の量を気にしながら、腎臓病の愛猫の健康管理をしています。
もちろん日常のケアも大切ですが、ノワちゃんが腎臓の数値をうまく維持できているのは、ラプロス(猫の慢性腎臓病の薬)の存在も大きいと感じています。
ラプロスは血流を改善することで腎臓の働きをサポートする薬で、初期ステージの猫に向いている治療法と言われています。
病気そのものを治す薬ではありませんが、腎臓への負担をやわらげながら、できるだけ長く機能を保つことを目指す薬というイメージです。
まだ今年で10歳。
できるだけ元気で長く一緒に過ごせるよう、これからも頑張っていきたいと思います。


