こんにちは、ネコリテです。
猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。
「老猫の闘病記」シリーズでは、2023年10月に虹の橋を渡った愛猫はなちゃん(享年17歳)の闘病記録を書いています。
今回は亡くなる前の様子~葬儀のお話です。
治療の引き際
最期までの1週間は、このような状況でした。
日にち | 食餌量 | 尿 | 便 | 吐き | 治療 | |
7日前 | 41g | 3 | 0 | 0 | ||
6日前 | 32g | 2 | 0 | 0 | ||
5日前 | 5g | 1 | 〇1 〇少2 | 1 | 点滴、胃腸薬、吐き止め | |
4日前 | 18g | 2 | 〇2 | 1 | 点滴、ステロイド、食欲増進薬 | |
3日前 | 0g | 0 | 〇少1 | 3 | 利尿剤、吐き止め | |
2日前 | 0g | 0 | 0 | 0 | ||
前日 | 0g | 2 | 0 | 0 | ||
虹の橋 | 0g | 1 | 0 | 0 |
6日前までは元気があり、食餌や排泄もいつも通りでした。
5日前から食欲がなくなり、嘔吐もあったので、病院で点滴・胃腸薬・吐き止めを投与。
4日前は少しだけごはんを食べるも回復せず、点滴・ステロイド・食欲増進薬を投与。
3日前はおやつも食べず、前日の点滴が吸収されず残ったままでした。おしっこが出ず、嘔吐も増えていたので、利尿剤・吐き止めを投与。
冷たい床で寝たがるようになったので、枯れる準備が始まったのだと察し、この日で治療終了しました。
とろリッチやお水も、口元へ近づけると拒否をしたので、無理に与えることはしませんでした。
強制給餌で命がつながるケースもありますが、この状況では嘔吐によるリスク(吐いたものが喉につまる、誤嚥して肺炎を起こす等)の方が大きかったため、このまま自然にまかせて、見守ることにしました。
亡くなる2日前の様子
何も食べず、水も飲まず、尿も出ない状態になって2日目。
床ばかりで過ごしていたのが、ベッドへ移動してきました。
一日中ベッドから動かず、まるで即身仏になるかのように、旅立ちの準備(体内を空っぽにする)を始めたように見えました。
亡くなる前日の様子
少し動くようになり、2日ぶりに排尿しました。
しかもトイレで、自力で排尿することができました。
しかし出てきたのは無色透明の尿で、それはもう正常に尿が作れないことを示していました。
この日はベッド→床→ソファの裏→別のベッドなど、あちこちへ移動していました。
そしてはなちゃんからアンモニア臭がすることに気付き、確認すると、いつのまにかベッドにおもらしがありました。
尿で濡れた下半身を蒸しタオルで拭き、おむつを着用。
夜になると、たびたび開口呼吸が起こりました。
撫でるとおさまったので、はなちゃんの横に布団を敷いて一晩中見守っていました。
旅立ちの日
最後に後悔したこと
落ち着けるよう、寝場所は毛布で覆っていました。
午前中は口が半開きで舌が少し出た状態の呼吸で、撫でてもおさまらなくなりました。
口が開いたままなので口臭が強くなっていき、寝場所の周りに匂いが漂い始めました。
腎臓病末期にはアンモニア臭の口臭になるといいますが、そういった匂いとは異なり、いわゆる口腔内が乾いた時の口臭でした。
そして午後から完全な開口呼吸となり、夕方にはハアハアと苦しそうな呼吸に。。。
その姿を見て「酸素室を準備しておけばよかった」と後悔しました。
最期は自然のままに看取るつもりでいましたが、苦しそうな姿を見ると、やはり医療の力にすがりたくなってしまうもので。。。
このタイミングで酸素室を使用しても「苦しい時間が延びるだけ」かもしれませんが、少しでも苦しみを和らげる可能性があるなら、備えておくべきだったと思いました。
そして19時過ぎ、ハアハアと苦しそうに呼吸をしていたのが、急にスッと口を閉じ、チェーンストークス呼吸の後、静かに息を引き取りました。
目を開けたままだったので、すぐにまぶたを閉じ(←これ大事です)、死後硬直に入りました。
亡くなった後にすること
心の準備はできていたので、その後は冷静に行動していました。
ペット葬儀社へ電話をし、個別火葬の予約を取りました。
混んでいる時期は2-3日後になってしまうこともありますが、今回は翌日の火葬が可能だったため、保冷剤を使わずに、室温20℃を保った部屋にはなちゃんを安置しました。
棺は使用せず、上開きのキャリーで代用しました。(火葬時に副葬品の燃え残りを最小限にしたかったため、ご遺体とお花のみを火葬にしてもらう予定)
翌朝、棺に入れるための花束を買いに行きました。
花束のラッピングは火葬前に外さないといけないので(ビニールが溶けてお骨に付着してしまう為)、あらかじめラッピングなしで作ってもらうと便利です。
また、花束は「持つ用」ではなく「置き型」で作ってもらうか、単体で購入して花の部分だけをカットすると、棺の中に収めやすくなります。
ペット葬儀について
「ペット葬儀」はどのタイプを選ぶ?
これまで先代猫たちは、お寺で合同葬をお願いしていました。
当時はそれが一般的と思っていたのですが、猫ボランティア仲間や里親さんのほとんどが個別葬を選んでいると知り、検討するようになりました。
自宅でお骨を保管する場合、自分が亡くなった後の扱いをどうするかという問題もあります。
将来のことを考えて合同葬(永代供養)にしていましたが、今では「ペットと一緒に入れるお墓」もあるとのことで、今回は個別葬を選びました。
個別葬では火葬後に、自分たちで収骨しました。
この時は悲しい感情よりも、
「きれいに焼き上がって良かった。老猫だけど骨はもろなく、丈夫なまま亡くなったんだな」
腎臓はダメになっていたけど、それほど体が蝕まれていなかったことにホッとしました。
腎臓ステージ2(3寄り)の診断が下りてから、亡くなるまで約1ヶ月。
進行スピードが早かったことを悔しく思っていましたが、数年前から腎臓が1つしか機能していなかった状況を考えると、命が尽きるギリギリまで健康でいてくれたのかもしれません。
なんて親孝行な子だ。。。(涙
「火葬」はどこでするのが良い?
以前はお寺にお願いしていたのですが、引越しで遠方になったため、別の場所にしようかと悩んでいました。
お寺では合同葬でもお坊さんがお経をあげてくださり、それが葬儀としての一般的な形だと思っていましたが、私は無宗教なので、そこまで厳密にこだわらなくても良いかもしれないと考えるようになりました。
「お坊さんに供養してもらわないと成仏できないのでは?」と気になっていたものの、そうであれば、他宗教の方々や野生動物も成仏できないことになってしまいます。
宗教的な価値観は人それぞれですが、私にとっては、儀式よりも「想い」が大切だという結論に至りました。
というわけで、近くのペット葬儀社へお願いすることにしました。
斎場はプレハブのような小さな事務所風でしたが、対応は丁寧で、依頼も火葬のみでしたので特に問題はありませんでした。
料金は火葬+骨壺で、約3万円。
お寺よりは少し割高でしたが、猫の火葬相場が個別で3万円、合同で1万円程度であることを考えると、平均的な価格でした。
初めて個別葬をしてみましたが、やって良かったなと思いました。
先代猫たちも個別葬にすれば良かったと、新たな後悔が生まれてしまいました。。。