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【老猫の闘病記1】腎臓ガン疑惑で大学動物病院へ。検査内容や費用は?

はな闘病記
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こんにちは、ネコリテです。

猫との暮らし方や悩み事など、実体験をもとにブログを書いています。

「老猫の闘病記」シリーズでは、2023年10月に虹の橋を渡った愛猫はなちゃん(享年17歳)の闘病記録を書いています。

今回は腎臓ガンの疑いで、岐阜の大学動物病院へ行った時のお話です。

初めての病気が腎臓ガン!?

最初の不調サイン

はなちゃんは今まで大きな病気はなく、病院のお世話になるのはワクチンくらいでした。

一つだけ気になっていたのは、吐き戻しがやや多いこと。

平均すると月に3回ほど毛玉やフードを吐くことがありましたが、病院で検査を受けたところ異常は見つかりませんでした。

猫は吐きやすい動物なので、これくらいの頻度なら問題ないでしょう。吐きやすい体質として、今後も付き合っていく形で大丈夫です

と、病院から言われていました。

2019年(13歳)までは健康診断も良好で、元気なシニア猫でした。

変化が出てきたのは、2020年(14歳)から。

6月頃から吐く頻度が増え、月に5-7回ほど吐いていました。

でも元気で食欲もあり、血液検査の結果は問題なし。

春~初夏にかけて吐く頻度が増える傾向にあったので、その影響もあるのかと思い、処方された胃腸薬で様子を見ていました。

胃腸薬を飲めば多少は落ち着き、その後も吐き戻しが増えたら通院、という感じで半年ほどは平穏に過ごしていました。

腎臓の異常が発覚

2020年11月、再び吐き戻しが増えました。

毎日吐き、食欲も減ってきたので、病院で念入りに検査してもらいました。

検査結果

【エコー】右の腎臓に1.5cmの腫瘍、心臓正常
【レントゲン】肺などへ転移なし
【血液検査】 問題なし
【尿検査】少量の出血はあるが、治療が必要なものではない

かかりつけの病院では「おそらく腎臓ガンでしょう」という見立てでしたが、詳しい検査をする設備がなく、手術も対応できないとのことで、腫瘍科のある大学病院を紹介してもらいました。

岐阜大学動物病院の腫瘍科へ

2020年12月、初めて訪れた大学動物病院。

研究施設のような場所を想像していましたが、実際は一般の動物病院と変わらない雰囲気でした。

予約制なので混雑することはなく、静かな環境。

緊張で鼻が濃いピンク、黒目が大きくなるはなちゃん

午前中に血液検査を行い、昼過ぎから麻酔をかけてCT検査をすることになりました。

朝に病院へ預けて、夕方お迎えという流れです。

日中は岐阜市内で時間を潰すことに。

大学病院から車で20分くらいの所にある伊奈波神社へ、お参りに行きました。

伊奈波神社の中でも特に有名なパワースポットが、こちらの黒龍神社。

伊奈波神社がこの土地へ遷座される前からある神社で、黒龍大神が祀られています。

「龍の頭」と言われている岩もありました。

龍頭岩

『どうか、はなちゃんがガンではありませんように。元気になりますように』

お迎えまでの時間は気持ちが落ちてしまい、藁にもすがる思いで神様に祈っていました。

そして結果は…。

細胞診でリンパ球は検出されなかったものの、壊死した細胞が多く、正確な判定はできませんでした。(後日別の検査機関で再検査するも、同じく判定不能)

腫瘍ではなかった場合、嚢胞腎や嚢胞炎、または腎不全の可能性があるそうです。

ただ嚢胞(液体の溜まった病態)ではなく、腫瘤を形成しているので腎膿瘍の可能性は低いとのことでした。

大学病院の検査でわかったこと
  • 右の腎臓に謎の腫瘤(デキモノ)がある
  • 転移性病変なし
  • 血液検査では問題なし
  • 現時点では判別不可能なので、今後の経過腫瘍かどうか判断していく

今すぐ大学病院で治療という状況ではなかったので、今後の経過は一般病院の腫瘍科で診ていただくことになりました。

尚、今回の診察費用は血液検査・CT・エコー・細胞診で約7万円でした。

謎の腎臓腫瘤の経過

2020年後半に腎臓ガンの疑惑が浮上したものの確定診断が下りず、2021年はその経過を見守る一年となりました。

病変が正体不明なので治療に進めず、かと言って病気は進行するかもしれないのに、医学的にできることはない。

「何かしなくちゃ!」と焦る気持ちから、伊奈波神社で買ったお守り「黒龍福成る守」に神頼みをし、免疫力UPを期待してコルディというサプリメントを与えていました。

岐阜大学動物病院での受診から1ヶ月後、一般病院の腫瘍科で右腎臓の腫瘤(デキモノ)のサイズをエコーで確認したところ、結果は前回と同じサイズでした。

「もし腎臓に腫瘍がある場合、猫のほとんどはリンパ腫で他の臓器に転移し、余命は数ヶ月。3ヶ月経っても元気であれば、腎臓腫瘍ではないか、あるいは悪性ではない病気の可能性が高い」

という説明を受けていたので、私の中で腎臓ガンの可能性は低いと感じました

白キジがはなちゃん。黒猫は過剰グルーミングのゼウス

はなちゃんは元気で、食欲も良好。

神頼みやコルディの効果があったのかどうかはわかりませんが、それらは不安に押しつぶされそうだった私の精神的な支えになっていました。

その後も定期的に腎臓の検査を受け、最初の異変発覚から7ヶ月後には、右腎臓の腫瘤はほとんど見えないほど小さくなりました。

これでようやく、腎臓ガンでないことが確定されました。

しかし右の腎臓は通常の腎不全とは異なる形で萎縮しており、吐き戻しは増えていきました。

元気食欲あり、血液検査と尿検査は問題なし。

腫瘍疑惑は晴れましたが、15歳の老猫ということもあり、その後も定期的な検診は続きました。

闘病記②へ続く

【まとめ】2022年までの治療記録

時期体重受診目的治療
2017年
【11歳】
11月5kg数日前から食欲減、
元気なし
【血液検査】血糖値244 やや高い
 【処置】点滴、口内炎注射
2018年
【12歳】
11月4kg健康診断【血液検査】問題なし
2019年
【13歳】
11月4kg健康診断【血液検査】問題なし
【尿検査】問題なし
2020年
【14歳】
6月3.3kgほぼ毎日吐く
※元気食欲は良好
胃腸薬で様子見→その後改善
8月3.4kg再び吐く【血液検査】問題なし
好酸球性胃腸炎かも?→ステロイドで2ヶ月様子見→改善しない
11月3.5kg吐きが多く、食欲減【エコー】右の腎臓に1.5cmの腫瘍、心臓正常
【レントゲン】肺などへ転移なし
【血液検査】 問題なし
【尿検査】少量の出血はあるが、治療が必要なものではない
12月3.4kg★大学病院受診
右腎の腫瘍検査
【細胞診】細胞が壊死して確定診断できない
【CT、エコー】腫瘍ではなく、腫瘤(デキモノ)かもしれない
【血液検査】問題なし
2021年
【15歳】
1月3.6kg右腎できものサイズ確認【エコー】サイズ変化なし
4月3.7kg・腎臓の定期検診
・吐き戻し
【エコー】右腎デキモノ小さくなった
【血液検査】問題なし
【薬】胃腸薬モサプリド
5月3.7kg・吐き戻し(モサプリドが効かない)
・前日から食欲減、軟便
【エコー】腸炎のせいか、リンパが腫れている
【尿検査】問題なし
【注射】下痢止め、吐き止め
【薬】胃腸薬モサプリド
7月3.7kg腎臓の定期検診【エコー】右腎デキモノほとんど見えなくなった。進行していないことは確実
【血液検査】問題なし
10月3.8kg吐きが多い【注射】吐き止め
【薬】制吐薬プリンペラン
2022年
【16歳】
2月3.6kg吐きが多い【薬】制吐薬プリンペラン、胃腸薬ガスター
8月4.1kg健康診断【血液検査、尿検査】問題なし
【エコー】右腎デキモノほぼないが、右腎自体が萎縮している。左腎は正常なので、日常生活は問題なし
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